平気で「スーパーの残念3大NG惣菜」買う人の盲点 「それだけは避けたほうが…」あなたは大丈夫?

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そしてもうひとつ言いたいのは、「市販の惣菜」に求めすぎないということです。

そもそも、市販の惣菜には「限界」があり、多くの食品は「できたて」から時間が経つほど味が劣化していく、そして「安さ」と「簡単」「便利さ」を求めるには「代償」も伴うという「当たり前のこと」を忘れてしまっている消費者が多すぎるように思います。

「安さ」「簡単」「便利さ」には「代償」も伴う

天ぷらがヘタるのは「自然現象」です。それを「惣菜」に求めること自体に無理があります。

それに、「安さ」を求めるなら「中国産野菜」をはじめとした「輸入食材」を、「常温販売」のリスクがあるからには保存料をはじめとした「添加物」を使わざるを得ないのです。

「もっとおいしい惣菜を、できるだけ安く食べたい」
「自分でつくるのは面倒だけど、添加物や安価な輸入食材はいやだ」
「すぐに腐るものは困る」
「品数も豊富なほうがいい」


 などと要求が高い消費者も、一部には多いと思うのです。

そこには「スーパーにあれこれ求めすぎている」「スーパーの惣菜の限界」を認めない「消費者側のわがまま」もあるように思えてなりません。

「市販の惣菜」には限界があります。「添加物」や「中国産野菜」が嫌なのであれば、「自分で食材を買ってきて、手作りすればいいだけ」の話です。

「平気で『お弁当』を買う人が知らない超残念な真実」でも解説したように、「安さ」「便利さ」ばかりを追い求めず、「簡単にできるレシピ」を知ったうえで「手軽に時短でできる、手作りのおいしさ」を見直し、味わってほしいというのが、「食の裏側」を知る人間としての切なる願いです。

『食品の裏側』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

惣菜を買いに行く5分、10分の時間で簡単につくれる「おいしい時短料理」はたくさんあります

「安部ごはん」も、「おいしいものを食べたいけど、手作りする時間がない」という消費者の声を受けて、私が15年かけて開発した「時短&絶品&無添加レシピ」です。

もし「市販の惣菜」を取り入れるなら、「ある程度の寛容さ」をもって取り入れる、「裏側」を知ったうえで「きちんと選んで食べる」ことが大事ではないでしょうか。

人がつくったもの(市販の惣菜)を食べるというのは、そういうことだと私は思います。

(次の記事:スーパー「3大おすすめ惣菜」にも"落とし穴"あり

安部 司 『食品の裏側』著者、一般社団法人 加工食品診断士協会 代表理事

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あべ つかさ / Tsukasa Abe

1951年、福岡県の農家に生まれる。山口大学文理学部化学科を卒業後、総合商社食品課に勤務する。退職後は、海外での食品の開発輸入や、無添加食品等の開発、伝統食品の復活に取り組んでいる。NPO熊本県有機農業研究会JAS判定員、経済産業省水質第一種公害防止管理者を務めつつ、食品製造関係工業所有権(特許)4件を取得。開発した商品は300品目以上。

2005年に上梓した『食品の裏側 みんな大好きな食品添加物』(東洋経済新報社)は、食品添加物の現状や食生活の危機を訴え、70万部を突破するベストセラーに。その他の著書に『食品の裏側2 実態編 やっぱり大好き食品添加物』(東洋経済新報社)などがある。

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