英語病 もたつきスピーキング病
■概要
英単語やフレーズなどがなかなか思い出せず、英語でコミュニケーションがうまく取れない英語病
■典型的な症状
□英単語やフレーズがパッと思い出せない
□言いたい英単語が出てこず、「えーと」と考え込んでしまう
□簡単なフレーズが思い出せないことがよくある
■改善POINT
単語カード(フラッシュカード)を使って練習することで、単語がパッと口から出てくる「瞬発力」を鍛えてください。
“治療”のための解説
英語の初級者や、長年のブランクがある人に多いのが、言いたい英単語が思い出せないという症状です。そこで「えーと……」と考え込んでしまって発言ができず、ほとんど会話ができないという結果になりがちです。
「もたつきスピーキング病」の原因は、アウトプット不足の一言に尽きます。単語やフレーズをただ覚えるだけでなく、それがパッと口から出てくるように「瞬発力」を鍛えることが重要です。
そのためのツールとしては「単語カード(フラッシュカード)」がとてもオススメです。例えば表面には日本語(訳)を1つ、裏面には対応する英語表現(単語やフレーズ)を書きます。
そして、日本語を見て英語を言うというアウトプット練習をする際に制限時間を設けるのです。最初は2~3秒くらいに設定して、答えられない場合にはすぐに答えを見てしまってください。
パッと言えるようになってきたら、制限時間を1秒に縮めます。そして、1秒以内に口から英語が出始めるように「瞬発力」を鍛えることがオススメです。
瞬発力をつける対象は、単語やイディオム(例:get off the bus(バスから降りる))、数語から成るフレーズ(例:That's a good idea.(それはいい考えです))など、1~数語程度の長さの言葉に留めておきましょう。長い英文を単語カードで練習しようとすると、丸暗記になってしまう危険性がありますのでご注意ください。
まずは文房具屋や100 円ショップなどに行って、単語カードを買ってきてください。そして、瞬発力を鍛えるアウトプット練習を行いましょう。
●『英語2語トレ』(SBクリエイティブ)重森ちぐさ著
「動詞+名詞(目的語)」という2語の組み合わせから始め、そこに主語を増やして3語、修飾語句を加えて4語……という風に、子どもの言語獲得と似たようなプロセスで英文を作るトレーニングを行える書籍。時制などの難しくなりがちな文法を後回しにするアプローチが秀逸です。
まずは2語のフレーズをパッと言えるように瞬発力をつけるところから始めてみてください。また、3語、4語…と長くしていくところは「もやしボディ症」の解消に役立ちます。
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