これに当てはめると、中学校で英語教育を受けている日本人は全員、2段階をクリアしているでしょう。3段階目ができるかどうかは、度胸の問題に過ぎません。また、4段階目に関してもできる人が少なくないはずです。
私が全ての英語学習者の方にお伝えしたいのは、日本人は誰でも英語でコミュニケーションを取れる素地を既に持っている─ということ。スムーズな英会話は厳しいとしても、初歩的なやり取りであれば誰でも行えるのです。
他の外国語を考えてみてください。中国語でもフランス語でも、ベトナム語/ロシア語/スワヒリ語でもなんでも構いません。2段階目をクリアできる外国語がどれだけあるでしょうか?
おそらく「英語以外にはない」という人が大部分でしょう。英語でなら2~4段階目のレベルで表現ができるスキルがあるという事実、そしてそのスキルの価値は絶対に否定すべきではありません。
ぜひ「自分は英語を話せない」などと勝手に否定せず、できることは「できる」と肯定してください。そして、実際に英語を使うことにもどんどん挑戦していきましょう。そうすることで、英語力を上達させる上で極めて重要な「経験値」をたくさん積めるようになりますよ。
英語が話せないと思っている人が実践すべきこと
「英語がまったく話せない」と思ってしまう人は、知っている英単語や言える英語表現を書き出してみてください。そして、それだけたくさんの知識が既にあるという事実を味わいましょう。
●『言ってることなんかわからなくても、英語は話せる!』
(サンマーク出版)恩藤孝次著
TOEIC スコアが315 点という著者が、ビジネス現場でネイティブスピーカーを相手に仕事をする心構えやテクニック(FIGHTING ENGLISH)を教えてくれる本。
日本語に含まれているカタカナ英語を、そのまま使えるもの、発音が通じにくいもの、意味が通じにくいものの3種類に分けることで、うまく活用することを勧める本。なお、音声は付属していません。
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