以前のコラム「『レジ』でバレる!二流の人の超ヤバい3欠点」で書いたように、世の中にはレジに並んだ途端、「人としての残念さ」がバレバレにバレてしまう人たちがいる。
そして今回のコラムで論じるのは、レジでバレる二流っぷりが、個人の問題ではなく、実は国の「レジ文化」という制度的な側面にあるのではという問題意識で、私が長年探求してきた研究結果である。
他国と比べても、圧倒的に「デジタル化」が遅れている
大勢の人が握りしめたおかげで湿り気が多く、券売機に入れても「ピー」という不快な音とともに何度も突き返されてくる「二流のお札」。紙幣を折り曲げたところから少し破けてしまい、「相手に受け取り拒否されたらどうしよう」と、ドキドキさせられることも少なくない。
おまけに、たまたま入ったラーメン屋さんの券売機などで使える紙幣が「1000円札と2000円札のみ」とか書いてあるのを見ると、「2000円札っていったい、どこに行ったんや!!」と小渕元首相のことを懐かしく思い出す人も、少なくないのではないだろうか。
日本でもカードを使える店は増えてきたが、それでも韓国のような「ほぼすべてカード決済が当たり前」という国に比べると、「レジにおける現金使用率」は非常に高い。
その結果、日本では歩いているとジャラジャラ音がうるさく、これまで何回トイレの床に落とされたかわからない「昭和52年」などと書いてある「昔ながらの硬貨」を持ち歩き、「不衛生で非効率な現金決済」を強いられることが、今でも非常に多いのだ。
これに対し、韓国でも中国でも、ほかの東アジアの国々では、基本的に「非キャッシュ支払い」である。
つまり、レジで現金を支払うたびに、「日本のデジタル化の遅れ」がバレバレにバレてしまうのだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら