ただでさえ時間がかかりがちな日本のレジで、さらなる悪手になったのが「レジ袋有料化問題」だ。
別にレジ袋に数円払うのは、悔しくはない。ただ、山盛りの商品をかご2つに入れてレジに運んできた手ぶらの私に対し、「袋は要りますか?」とは「愚問中の愚問」ではなかろうか。
私がカンガルーかフクロモモンガの実写版でもない限り、袋なしに大量の肉やら野菜やらヨーグルトやらチーズやら、魚やらガリガリ君やらを、レジから家に無事運べるわけがないのである。
仮に袋なしで歩いたとしたら、一歩歩くごとにポロポロ腕から商品がこぼれ、家に着くころにはガリガリ君の箱くらいしか手に残ってないのではなかろうか。
日本のレジには「心休まる暇」がない
なかには、安いレジ袋がなかったり、立派な紙袋を30円で販売したりする「ささやかな商機をうかがっているかのようなお店」も存在する。このような事情が積み重なり、多くの日本人は、レジで心が休まる暇がまったくないのである。
また、お年を召して指が乾燥しているからか、指を舐めてから紙幣を触る人(たいてい無神経な高齢者の男性)がいるが、そんな唾だらけの「二流の紙幣」を、20年前から大切に使っている私の財布に入れるわけには決していかないのである。
なお、この「レジ袋有料化問題」に関しては、しばしば小泉進次郎環境相(当時)を恨みながらレジ袋を買いがちである。しかしこれを決断したのは小泉氏が就任する前のときなので、小泉氏は実は八つ当たりされているという面もあることを付け加えておきたい。
おまけに韓国のコンビニでもレジでは100ウォンで袋を買うよう
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