「ゲーム・オブ・スローンズ」新作が奪還した満足度 配信ファンタジードラマ合戦が功奏した前半戦

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「ゲーム・オブ・スローンズ」スピンオフ作品も満足度の高い血みどろの物語が展開されている。写真は後半戦の主役レイニラを演じるエマ・ダーシー。「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」U-NEXTにて独占配信中(写真:© 2022 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.)
Netflix、Amazon プライム・ビデオ、Huluなど、気づけば世の中にあふれているネット動画配信サービス。時流に乗って利用してみたいけれど、「何を見たらいいかわからない」「配信のオリジナル番組は本当に面白いの?」という読者も多いのではないでしょうか。本記事ではそんな迷える読者のために、テレビ業界に詳しい長谷川朋子氏が「今見るべきネット動画」とその魅力を解説します。

エンタメの歴史を塗り替えた「力量」

テレビ界最高峰のエミー賞で史上最多59賞受賞歴を持つドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」待望の新作が現在、U-NEXTで配信中です。タイトルは「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」。8月22日の配信開始以降、血みどろの最新話が毎週月曜に更新されています。全10話の前半戦を終えたところで公式スピンオフ作品としては、あの最低評価を超える満足度です。

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あの最低評価とは、「ゲーム・オブ・スローンズ」のラストを飾った最終話のこと。全8シーズンにわたって、他のファンタジードラマとは一線を画した残虐性と欠点だらけの登場人物が複雑に絡み合う物語は最大限に夢中にさせてくれますが、唯一の欠点とも言えるのが結末でした。

生き残る者も死にゆく者も一緒くたにした唐突な終わり方だと感じただけに、少々残った消化不良を解消する1つの役割が新作「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」にはあるのかもしれません。シリーズを象徴する“鉄の玉座”をめぐった血肉の争いを再び描きつつ、新作は「ゲーム・オブ・スローンズ」より約200年前を舞台に、ドラゴンの血を引き、プラチナ・ブロンドの髪を持つ無敵の名家「ターガリエン家」に焦点を当てています。

シリーズを象徴する“鉄の玉座”をめぐり、新作はドラゴンの血を引く無敵の名家「ターガリエン家」に焦点を当てる(写真:© 2022 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.)
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