左脳の機能失った脳科学者が教える、心軽くする技 「90秒ルール」で自分の感情回路を静観する
11歳の子どもはとても敏感です。彼女の幼い<キャラ2>、左の感じる脳はこの事態をうまく理解できていないでしょう。
<キャラ1>時間を厳守する自我の強いリーダー。整理整頓好き
<キャラ2>傷ついた子どもの自分、不安、恐怖、怒り、自己嫌悪
<キャラ3>ありのままの自分。私は宇宙の一部
<キャラ4>無邪気な自分。好奇心・遊び心がいっぱい。今が大事
この感じる脳は、自分にとって危険だったことや、不安だったことを記憶することに長けています。
そうしてこの先に起こりそうな危険を察知し、身の安全を守ろうとするのです。重要な役割ですが、行きすぎると何事にも不安が先行することになります。
彼らに必要なのは安心感です。今この瞬間、自分が安全であることを知る必要があるのです。そうすれば、過去に起こったことと、いま現在を区別することができ、過去のことをつねに考え、おびえる必要がないのだということがわかります。彼女の<キャラ2>を現在に引き戻して、自分は安全だと知る必要があるのです。
父親は娘の支えです。彼女はあなたから「きみは安全だ。ぼくたちは大丈夫だ。そして、いつ悪いことが起こるのかと不安に思わなくていいんだよ」と言ってもらう必要があるのです。
かわいがっていた猫の死との向き合い方
竹内:たしかにそのとおりですね。娘の住む世界が安全であると知らせることは父である私の大事な任務だと改めて思います。
ただ娘との接し方については、別な悩みもあります。実は最近、飼っていた猫が死にました。19歳で14年間一緒に暮らしました。とても大きな喪失感があり、娘は、この猫の不在に慣れそうもありません。この悲しみが彼女のトラウマになるのではないかと心配です。
さきほどの社会に対する不安とは違った意味で、彼女の<キャラ>に影響を与えてしまうのではないでしょうか。
テイラー:猫の名前は?
竹内:ゾンゾンです。
テイラー:彼女がゾンゾンとのいい記憶を思い出せるよう手助けをしましょう。ゾンゾンを懐かしく思い出すことはいいことだと伝えるのです。
ゾンゾンがいた場所やそのしぐさを覚えているでしょう。それを共有するのです。それは前向きな交流となり、喪失と悲しみを共に受け入れることになります。
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