王座奪還へ、新型シエンタ対フリード徹底比較 新型シエンタ投入でトヨタが巻き返しを図る

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新型シエンタとフリード
2022年8月23日に発表されたトヨタの新型シエンタと、ホンダのフリード(写真:トヨタ自動車/本田技研工業)

新型となったトヨタ「シエンタ」。近年、ホンダ「フリード」とコンパクト・ミニバン市場における熾烈なシェア争いを繰り広げている人気車だが、フルモデルチェンジを受けた3代目は、果たしてどれだけの商品力を持ったのだろうか。

2022年8月23日に発売された新型シエンタは、外観デザインを一新し、より親しみやすいフォルムとなったことが印象的。また、先代と比べ、室内高を高く設定するとともに、2列目シートなど各部の改善により、居住性や使い勝手をさらに向上させているのがポイントだ。

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一方、近年の新車販売台数で、シエンタを上まわっているフリード。シエンタは、2003年に発売された初代モデル以来、コンパクト・ミニバンというジャンルを確立した立役者。新型の登場により、再び同ジャンルの覇者として復権できるかが非常に気になる。そこで、ここでは、新型シエンタとフリードを比較してみることで、両車それぞれの特徴や優位性などを検証してみる。

シエンタのプロフィール

初代シエンタ
2003年にデビューした初代シエンタ(写真:トヨタ自動車)

日本の道路事情にマッチした誰にでも運転しやすいコンパクトな車体や、最大7人乗りが可能な3列シートを備えるなどで、ファミリー層を中心に大きな支持を受けているのがシエンタとフリードの2車種だ。

初代シエンタは、前述のとおり、2003年に登場した。それまでのファミリー向けミニバンといえば、トヨタ「エスティマ」やホンダ「オデッセイ」「ステップワゴン」、日産「エルグランド」といった中・大型車が主力だった。ところが初代シエンタの大ヒットにより、一躍注目されたのがコンパクトサイズのミニバンだ。2008年に初代モデルが登場したフリードとともに、国内のミニバン市場を牽引。現在では、トヨタ「ノア」「ヴォクシー」、日産「セレナ」、現行ステップワゴンなど、ミドルサイズ車と同等か、それらを上まわる新車販売台数を記録するほどまでに成長した。

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