現場のスタッフは管理職に評価・査定され、それが給与や昇格・昇進に影響してきます。部下への評価がきちんとできていないと、現場の不平不満に繋がり、ひいてはスタッフのやる気の低下、チームの業績不振も起こります。『正しい目標管理の進め方』の著者・中嶋哲夫氏が、部下が納得し、仕事へのモチベーションを高める評価のコツをお教えします。管理職、必読です!
青学の駅伝選手を評価すると
目標管理の達人・中嶋先生が話題を変えました。営業マン4年目の佐藤君も怒りが少し治まり、話が少し前向きになってきました。
中嶋:少し前の話題だけど、正月の箱根駅伝で優勝した青山学院大学はすごかったね。
佐藤:廃部寸前の陸上部がV字回復。原晋(はらすすむ)監督は目標ミーティングが大事だと言ってましたね。
中嶋:おっ、目標ミーティングのことまで! よく知ってるね。
佐藤:いえ、じつは東洋経済オンラインの「青学・原監督に学ぶ『10年で超一流になる法』」という記事の受け売りなんです(笑)
●佐藤君の考え:バリバリ目立てば、評価はA
中嶋:8区を走り区間賞の高橋宗司選手は、東松島市野蒜の出身だよ。震災でお姉さんを亡くしている。お姉さんが陸上競技が大好きだったから、今回の優勝は格別な思いがあっただろうね。ところで、佐藤君は青学の選手をどう評価する?
佐藤:5区の山登りを担当した神野大地選手が、貢献度一番!ぐいぐい前の選手を追い抜いていきましたもんね。バリバリの評価Aですよ。他の選手は目立った貢献をしていないから、BかCですね。
中嶋:区間賞の高橋選手もBなの? 厳しいね。それなら、控えの選手は? 沿道で給水や激励に頑張ったはずだが。
佐藤:レースで走っていないからCかDです。BやAには評価できないですよ。
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