グローバル企業で働く人々は、けっして民族的バックグラウンドなどではなく、純粋に能力のみで評価されるようになってきています。
グローバル企業で求められるのは、洞察力
そこで能力の対象とされるのは、企画力、対話力、構築力、交渉力、委任力、会話力、洞察力などさまざまです。そのなかでも私たちにいちばん求められるのは、洞察力、すなわち、俯瞰的かつ大局的な視点をもって、物事の本質を見極める洞察力です。
この洞察力を身につけるために何をなすべきかについては、10月8日のコラム「英語よりも、本質を見極める力を養え」で述べたように、「学問のジャンルにとらわれず、さまざまな知識を学びつづける」という答えを提示しました。
そのうえで、まず歴史と宗教を学ぶ重要性について、欧米人や日本人の価値観を引き合いに出しながら説明してきました。
海外での事業では何かを決断する前に、その国の文化や価値観について理解を深めつつ、その事業に従事する現地の人々の考え方や働き方を認めるという方法が基本になります。文化や価値観が異なる海外で組織を動かすには、いかに現地の社員に自主的に動いてもらえるかが成功のカギになるからです。
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