洞察力を磨くには「世界史と日本史」を学べ

本質を見極めるには、「広く・浅く」学ぶのが基本

だから、私たちは世界の歴史や宗教をありのままに学ぶ必要があります。歴史や宗教をありのままに見ないで、自らの主義主張に沿うように見てしまうのは、絶対に避けなければならないのです。そのような見方は、極端なナショナリズムを生む土壌をつくり、国家間または民族間の争いに発展する火種にしかならないからです。

世界の歴史や宗教には、当然、日本の歴史や宗教も含まれます。海外の人々と相互に理解を深めるためには、相手のことを理解するだけでなく、自分のことも理解してもらわなければなりません。そこで初めて、お互いの国民性や価値観を認め合い信頼関係を構築することができるようになるのです。

世界史と日本史を両方学び、世界から日本を見る視点を

ただし、お互いを理解するために歴史や宗教を学ぶにしても、ある視点を欠かしてしまっては、その効果も半減してしまいます。

その視点とは、世界史と日本史を分けて学ぶのではなく、両方を強く関連づけて学ぶということです。日本の高校教育では、いまだに世界史と日本史を分けて教えているわけですが、それでは全体のなかでの日本の位置づけが見えてこないからです。

歴史や宗教を学ぶときは、日本から世界を見る視点だけでなく、世界から日本を見る視点と、日本も含めた世界全体を見る視点を同時に働かせるようにしましょう。一つの物事を多方面の視点から見ることは、俯瞰的かつ大局的な視点を鍛えるのにきっと役に立つでしょう。

それでは、本質を見極められる人間になるためには、歴史と宗教を学んだあとに、次は何を学べばいいのでしょうか。

残念ながら、この質問に対しては、「次はこの学問を学びなさい!」というような模範的な回答がありません。

というのも、人文科学系の学問では哲学、文学、論理学、倫理学、心理学、教育学など、社会科学系の学問では法学、政治学、経済学、経営学、社会学など、自然科学系の学問では物理学、化学、生物学、農学、数学など、ぱっと思いつくだけでも、これだけの学問が存在するのです。

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