世界はグローバル化したと盛んにいわれていますが、日本人の海外留学先の大半は、いまだに欧米諸国が占めています。
それにもかかわらず、欧米人の絶対的な価値観を理解できずに留学先に行く日本人がなんと多いことでしょうか。留学先から帰国後も彼らの価値観を理解できていない日本人がなんと多いことでしょうか。
日本人は、歴史教育を軽視しすぎている
キリスト教圏に住む人々の価値観に限らず、イスラム教国でも、仏教国でも、その国々の人々がなぜそのように考えるのかといった背景を知ることが重要であるのに、そういったことには目を向けないまま、日本に帰ってくる人々が多いのは残念でなりません。
日本人が歴史や宗教に疎いのは、学校教育における歴史教育の軽視に問題の一端があると、私は考えています。おまけに、歴史と宗教は密接にかかわっているのにもかかわらず、歴史と宗教を切り離して教えているのですから、今の学校教育は間違っています。
世界の国々の価値観を理解するためには、それぞれの価値観の核心となる文献や歴史的資料を読み込むことが不可欠となります。
欧米の国々、とくにプロテスタントの国々に関しては、少なくとも「旧約聖書」「新約聖書」「権利の章典」「アメリカ独立宣言」などについては知っておくべきですし、イスラム圏の国々においては、「コーラン」やイスラム教の律法・戒律についてわかっているべきなのです。
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