第二次世界大戦のときには、欧米の政治家や外交官、戦略家などが日本を理解しようとして、『古事記』や『日本書紀』を読み込んでいたといいます。なぜなら、これらの歴史書には、日本人の精神的支柱をつくりあげた多くの神話が書かれていたからです。
「和を尊ぶのが日本人」という、ルーツを知る
そうであるにもかかわらず、終戦後の日本の学校教育では、子どもはこれら二つの歴史書に書かれている神話を学ぶ機会を奪われてしまいました。
学校で神話を教えなくなったのは、GHQがそれを禁じたからです。日本人の心のよりどころであった神道と深く結びついた神話を学ぶことが、日本の皇国史観や帝国主義につながっていたと、GHQが判断したからだとされています。
このようにして、日本人は終戦後に自分たちのルーツを知る機会を奪われてしまいました。世界のどの民族であっても、自分たちが何たるかを知るということは、その民族が固有の価値観や文化を受け継いでいくうえで強いバックボーンになります。
すでに終戦から七十年がたとうとしています。欧米と同じように、日本でも学校教育の現場で神話を教えることによって、子どもに日本人としてのアイデンティティを形成する機会を与えてもいいのではないでしょうか。
また、歴史と宗教が密接に関係しているという視点を重要視して、学校教育における日本の歴史の教え方も改めたほうがいいのではないでしょうか。
そうすることによって、日本人が「和」の民族であり、協調性を重んじてきた民族であるということが、子どものころからはっきりと理解できるようになるでしょう。
つまり、日本人が自分たちの強みや個性を自覚しながら、海外の人々に対して「日本人とはこういう民族だ」と説明がしっかりできる人間形成につながるわけです。
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