グローバル化が進む中、親たちは、子供を世界で通用するエリートに育てるため、日々、努力を重ねている。しかし、若手マザーの中には、子育ての仕方がわからず、周りの助言にも恵まれないケースも多い。そこで、ベストセラー『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』の著者であるムーギー・キム氏の母親で、子供を国際弁護士、国際金融マン、海外著名大学教員、公認会計士に育て上げた 著者が、読者の皆様からの子育て相談に回答する。
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【読者からの子育て相談】
私は50代後半の一人暮らしです。長男は結婚して独立し、その後突然、夫側からの申し出で離婚しました。
私たち夫婦は、とても熱心に子育てをしました。子供が幼い頃は、少年野球にピアノに英語と塾など、習い事の送り迎えからその世話やおさらい・予習を手伝い、親の生活はすべて、それらの時間に合わせて回っていました。
我が家は裕福ではありませんでしたがすべてを子供の教育費に注ぎ、その甲斐あってか長男は医師になり、結婚して実家から車で半時間の都内に住んでいます。
確かに我が家では子供の勉強が第一で、目的の中学校や大学に入るまではと、ずっと子供のわがままにも付き合い、しつけは後回しでした。長男が大学に入ってからは医学部でしたので、これまた私たち夫婦がしもべのような気の遣い方をしてきました。
結婚して4年の長男夫婦の間にかわいい孫もできましたが、長男夫婦は実家にほとんど寄り付きもしません。この4年間で2~3回来たときの話では、他府県の嫁の実家には、時々行っているようなのです。
特に何かで揉めたというのではないのですが、勉強第一でしつけなどを後回しにしてきたため、気が付けば私たち親子は、精神的には未だに主従が逆転したような関係です。
私の一人暮らしが始まっても生活費の援助があるわけではなく、何か困ったことがないかと電話をくれるわけでもありません。こんな息子に育てたのは私ですが、嫁がついていて私への気配りが何もないことに、これまでの寂しさは憎しみに変わりつつあります。
それでも年に数回は、孫を見せに帰ってきてほしいと言いたいのですが、忙しいだろう息子たちの返事がこわくて、どのように切り出せばいいか迷っています。
佐田(仮名)
【パンプキンからのコメント】
世間体の方が大切な姑と、精神的平安を選んだ姑
このような悩みを持つ親御さんは、とても多いようです。そしてこのような話になると私は決まって、遠い昔の記憶が一枚の写真のように蘇ります。
実家の近所の太田さん(仮名)のおばあさんが家の前の路地に座り込み、「息子が私を捨てて行った~!」と地面や自分の胸を叩いて、慟哭している光景です。長男は親と同居して孝行するのが当たり前で、親も長男を特別に扱って育てていた時代の話です。
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