アバターのリモート会議はどこまで現実的なのか

スター・ウォーズ式「ホログラム」も技術開発進む

リモート会議であなたもアバターになる時代が来る?(写真:FacebookのVR機器「Oculus Quest 2」向け専用ソフト「Horizon Workrooms」のβ版 Oculusの公式ブログ)
フェイスブックは、会議などを仮想空間「メタバース」で開くサービスを開始した。これによって、いまのWeb会議が持つ問題点を克服できるという。しかし、自分が漫画のような分身になることに抵抗感を持つ人も多いのではないだろうか?
将来のリモート会議としては、ホログラムを用いるものもある。カジュアルな集まりや娯楽はアバター方式で、講義や仕事のコミュニケーションはホログラムで、というすみ分けがなされていくだろう。
いずれにしても、われわれの仕事の進め方は大きく変わる。
昨今の経済現象を鮮やかに斬り、矛盾を指摘し、人々が信じて疑わない「通説」を粉砕する──。野口悠紀雄氏による連載第51回。

フェイスブックの「メタバース」計画は「本気」

映画「アバター」では、分身が仮想世界で活躍する。映画「スター・ウォーズ」では、宇宙の遠隔地から、ホログラムで会議に参加する。

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ついこの間まで、これらはSF世界のことだった。しかし、いま、急速に現実のものになりつつある。

フェイスブックは、8月19日、会議やセミナーを仮想空間で開くサービス「Horizon Workrooms」を始めた。

利用者が自分に似せたアバターを作り、会議に参加する。アバターとは、コンピューターグラフィックスで作成した自分の分身だ。

同社のVR端末「オキュラス・クエスト2」を通じて使う。

この仮想空間は、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)の技術を活用して作られたもので、「メタバース」と呼ばれる。そのなかで人々と交流したり、会議をしたり、買い物やゲームをしたりする。

フェイスブックのCEO マーク・ザッカーバーグは、7月22日のThe Vergeの記事で、メタバースは「モバイルインターネットの後継者」だと述ベた。

また、「VR/ARは、PCやスマートフォンに続く、主要なコンピュータープラットフォームになる」とも述べた。

そして「数年内に、フェイスブックはSNS(交流サイト)の企業からメタバースの企業へ変わる」と宣言した。

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