就職活動は、大きな制約があるなか進められている。2020年4月に発出された緊急事態宣言をきっかけに、各企業はインターンシップや説明会、面接など、あらゆる選考過程をオンラインで実施することを余儀なくされた。
ミスマッチが心配
その影響は、再来年の就職を目指す2023年卒(現大学3年生、大学院1年生)の新卒採用においても出ている。エン・ジャパンが運営する新卒学生向けスカウトサイト『iroots(アイルーツ)』を利用している、2023卒学生からは次のような意見があった。
「面接の空気感がわかりにくかった。同様に、自分の熱意が伝わっていないと感じることもあった」
「顔以外の部分、体育会の部活で培った外見的印象を利用することができなかったため、選考において、第一印象でアピールしきれていないと感じた」
「会社については、ある程度自分でも調べられるが、オフィスの雰囲気や働いている人の雰囲気などのソフト面は自分で知ることができないため、ミスマッチが心配だった」
「人と会わない生活の中での就活は一人で抱え込むことが多く、モチベーションの維持が大変だった。ありとあらゆる所から情報が集まり、どれが正しいのか、収集が大変だった」
オンライン選考が当たり前になった就職活動の中で、“壁”を感じている学生も少なくない。そこで、オンライン就活における就活生の必要な"心構え"はどう変化しているのか。そして複数社内定を取得する就活生と、そうでない就活生の差はどこにあるのか。企業の人事担当者やひとつうえの先輩である2022年卒の声を基に探ってみたい。
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