今回は就職サイトについて考えてみたい。新卒向けの就職サイトは就活サイト、就職ナビと呼ばれることもある。
現在は多数の就職サイトがあるが、大学のキャリアセンターのガイダンスで学生に登録が推奨される代表的な就職サイトは、「マイナビ」、「リクナビ」の2つである。他の就職サイトも紹介されているが、説明文はさらっとしているのに対して、マイナビ、リクナビの説明は詳しく、どちらか、あるいは両方の登録を「必須」とするキャリアセンターが多い。
代表的存在だったリクナビが…
企業情報の掲載数の多さだけでなく、就職ガイダンスの一部をこれらの運営会社に委託していることも多く、その見返りという意味合いもあるかもしれない。また、両サイトを「就職サイトの双璧」とする記事もよく見かけた。
ところが、近年異変が起きているようだ。HR総研と楽天みん就が3月に行った「2022年卒学生の就職活動動向調査」によれば、マイナビの地位は不動だが、リクナビの退潮が明らかになった。そして、2位に躍り出たのは「ONE CAREER」だ。
現在の学生や20代の若手人事にとって、リクナビは数ある就職サイトのひとつにすぎないかもしれない。しかし30代以上で長らく新卒採用に携わってきた人間にとって、かつてのリクナビは就職サイトを代表する存在だった。その凋落に驚く者は少なくないはずだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら