緊急事態宣言の解除に伴い就職活動も再び動きだした。マイナビの「2021年卒大学生活動実態調査」によると、2021年卒生の内定率は3月末日時点で20.5%と、昨年の12.7%を大きく上回っていたが、4月末以降に逆転し、6月末は昨年比9.3ポイント減の65.1%にとどまっている。
4月から5月にかけては、採用活動が中断もしくは、日程の変更等が相次ぎ、Web面接等は行っていたものの、多くの企業が内定出しまで至っていなかった。ただ、多くの会社は採用活動に動いている。昨年よりスケジュールが遅れるものの、今後、内定率は昨年並みに追いつくものと見られる。
不安のなか行われている就職活動
一方、主に2022年卒を対象とするインターンシップや1日仕事体験の登録も6月から開始されている。2021年卒の採用スケジュールが予定より遅れた余波や新型コロナウイルスの感染拡大防止の動きから、「応募できる会社数やインターンシップのコースが少ない」との声が学生から聞かれている。
インターンシップは主に夏休みや冬休み期間に開催されるが、そもそも3密を避けるために在宅勤務を推奨している会社が多く、感染防止策や人繰りの問題からリアルなインターンシップの開催が難しくなっている。そのため、今夏はWebによる説明会で対応する会社が増えている。
今、就活中の2021年卒生や、これから就活を意識する2022年卒生は、新型コロナウイルスの影響により経営が厳しくなったり、大規模なリストラを実施する会社の話をニュースなどで目にしている。
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