例年、夏休みにインターンシップが多くの会社で実施されるが、2020年は採用活動の長期化やコロナ禍により延期・中止が相次いだ。しかし、秋からオンラインや対面で実施するようになり、2022年卒生(現大学3年生、大学院1年生)は、今の時期でも応募や参加が就職活動の中心になっている。
新卒3年内離職率は3割が平均値
インターンシップへの参加も重要だが、会社研究も並行して始めていってほしい。その中で「離職率」は就活生だけでなく会社も気になる項目だ。
厚生労働省が2020年10月に公表した「新規学卒就職者の離職状況」によると新規大卒就職者の就職後3年以内離職率は、32.8%と前年比で0.8ポイント悪化している。3年以内離職率は、過去20年ずっと30%前後で推移しており、3年で離職率3割と考えていいだろう。ただ、業界や従業員規模によって平均値が異なるので、志望業種が固まった段階で、改めて確認してほしい。
例えば、電気・ガス・熱供給・水道業(3年内離職率11.4%)や鉱業、採石業、砂利採取業(同14.0%)は20%未満だが、教育・学習支援業(45.6%)、生活関連サービス業、娯楽業(46.2%)、宿泊業、飲食サービス業(52.6%)と、3年以内離職率が40%を超す業種もある。従業員規模別の3年以内離職率をみると、500~999人(29.9%)と1000人以上(26.5%)が平均より低いが、それ以外は平均よりも離職率が高く、従業員数が少ないほど離職率が高くなる傾向がある。
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