コロナ禍の影響は、企業の採用活動にもじわりと影響を与えている。厚生労働省が発表した、2020年9月の有効求人倍率は1.03倍と、1倍を割り込む水準に近づいている。正社員(新規学卒者を除く)に限ると0.78倍で、もはや求職者側に有利な「売り手市場」とはいえない状況になっている。
学生に有利な「売り手市場」は終焉へ
雇用の状況は足元の景気に対して遅れて動く傾向がある。企業業績の悪化が伝えられる中、新卒採用も今後、採用数を絞るといった見直しの動きが出てくると思われる。
そうした中、これから就職活動を進めていく大学3年生(大学院1年生)はどういった企業に注目しているのか? そこで作成したのが、9月末時点で集計した「速報版・就職人気ランキング」だ。
データは文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所の調査を基にしており、同社の就職サイト「ブンナビ!」に登録する、2022年春卒業予定の大学生や大学院生が調査対象者で、今回は登録会員のうち、9022人から回答を得ている。
ここでは、2019年(2021年卒)からの順位の変化を中心に結果を見ていこう。
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