企業活動の基本は顧客の獲得だ。既存顧客を維持しながら新規顧客にアプローチして気に入ってもらえれば、継続的顧客の獲得に繋がる。これは、人材採用にも適用できるメソッドだ。
「マイナビ」「リクナビ」などの就活サイトは、多くの学生が業界研究、企業研究のために訪れる。広告出稿しておけば、候補企業のひとつとして認知してもらえる機会が増える。
HR総研は、「楽天みん就」と共同で、2021年卒就活生を対象に1人が1社の「最も印象のよい採用ホームページ」を選んでもらった(有効回答数:1714件)。その上位20社を紹介しよう。
エアライン2社が後退
採用ホームページは常に重要な採用施策であった。しかし、2021年採用で重要性はさらに高まった。コロナ禍によって、就活のメイン舞台がリアル(訪問、対面コミュニケーション)からオンラインになり、新卒採用の構図が一変したからだ。
採用だけでなく、産業の構図も変わった。オンライン型ビジネスの定着により、IT産業は好調である。飲食業や人の移動に関わる鉄道・航空産業は不調である。そういう好不調が影響してか、「印象のよい採用ホームページ」の顔ぶれにも変動がある。
これまで、採用ホームページで人気が高かったのはエアライン系だ。2019年卒と2020年卒採用では、連続して全日本空輸(ANA)が1位、日本航空(JAL)が2位だった(2019年9月19日付記事「就活生が選ぶ『印象のよい採用サイト』20社」参照)。この人気は2010年代になってから高まったもので、常にANAがJALを上回っていたが、JALもトップグループにいた。
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