コロナで激変「印象のよい採用サイト」トップ20 エアライン2社の人気が急落、IT企業が追い上げ

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1位のアクセンチュアは、外資系コンサルティングファーム。「外資ということもあり、サイトが洗練されていた。さまざまな情報が早い段階で提供されていた」(上位私立大・理系)とあり、外資は「かっこいい」というすり込みがあり、アクセンチュアの採用ホームページはそのすり込み通り、スマートと評価されている。

また、アクセンチュアは以前から動画コンテンツを使っており、2021年卒版でも「職種別の案内が見やすく、それぞれに紹介動画が用意されていた点」(その他国公立大・理系)、「動画コンテンツが多い」(上位私立大・文系)と好感されている。他社も動画コンテンツをもっと取り入れるべきだろう。

2位のNTTデータは、日本最大のSIer(システムの設計・開発を行う企業)だが、コンシューマー商品・サービスを持たない典型的なB to B企業だ。就活を始めて業種研究でIT産業を知り、企業研究でNTTデータという社名に出会って、採用ホームページを見ているはずだ。そういう学生に対し、懇切なホームページを提供している。「業界の説明から企業のプロジェクト紹介まで内容が豊富で理解しやすかった」(上位国公立大・理系)、「大変詳細な情報を明解な表記で記載していた」(上位私立大・文系)。

5位の楽天は、創業から20数年とまだ若い企業だが、多種多様なECサイトを運営するほか、携帯事業への進出、東北楽天イーグルスを傘下に持つことでも知られている。学生コメントを読むと、グローバルな企業文化が印象的なようだ。「グローバルで自由な社風が推されていた」(その他国公立大・理系)、「英語版もあり、海外へ視野を広げていることがよくわかった」(上位私立大・文系)。

食品とトイレタリーは堅調

食品とトイレタリーはコロナ禍の影響の少ない業種。採用ホームページでも昨年までと同じような評価である。

スーパーやコンビニでお馴染みの商品なので、就活を始める前から親しみを持っていて当たり前だ。最初からプラスイメージを持っているので、好印象になる学生が多いのは当然だろう。2位のカゴメで目立つのは、「色彩」や「明るい」という言葉。ホームページの制作では文字原稿に注意が行きがちだが、色づかいも大切だということがわかる。「赤を基調にしながらも落ち着いていた」(旧帝大クラス・理系)、「カラフル」(上位私立大・文系)、「明るいイメージ」(中堅私立大・文系)。

「見やすい」「わかりやすい」はどの採用ホームページでも頻出するコメントだが、味の素(5位)は特に多い。また、デザインへの評価が高く、カゴメ同様に「明るい」という言葉がある。「見やすかった」(早慶大クラス・理系)、「暖かい印象を受けた」(旧帝大クラス・文系)。

14位の花王でも「見やすい」「わかりやすい」が多い。製品の知名度があるので理解しやすいのだと思う。企業理念や歴史についての言及もある。こういう知識を持つと企業への好感度が強靱になると思う。「会社の企業理念や歴史を深く知ることができ、好きになることができた」(上位私立大・理系)、「企業理念等が詳しく書かれていて参考になった」(上位私立大・理系)。

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