2021年卒では異変が起こった。ANAは14位、JALは19位に落ちた。この調査は6月に行われているから、ANA、JALの経営不振を知った学生の意識を反映しているとみるべきだろう。そういう不利な情報が各種のニュースで報じられている中での14位と19位。健闘していると評価すべきかもしれない。
ANAとJALに対してデザイン性を評価する学生が毎年多いが、2021年卒採用ホームページでも、ANAは優れていると判断されている。「青をモチーフにさわやかなイメージだった」(中堅私立大・文系)、「探しやすさ、見やすさ、情報量、共によいものだった」(その他私立大・文系)。JALもデザインへの評価が高く、「デザインがきれいだった」(上位私立大・理系)、「かっこよかった」(上位国公立大・文系)と好感されている。
また両社ともインタビュー記事が人気だ。「大空を舞台にした仕事」だから、社員の生の声が学生の夢をかき立てているように思える。
エアラインに代わりIT系が伸長
エアライン系2社と対照的に順位を上げているのが、IT系の3社だ。アクセンチュアは8位→1位、NTTデータは12位→2位、楽天は12位→5位とかなりの上昇率だ。IT産業は範囲が広く、この3社の業務内容や企業文化は異なっているが、業績好調という共通点がある。
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