コロナ禍での新卒の就職活動も、今年で2回目となった。昨年と比べると、今年の新卒の就活は比較的落ち着いていたように思う。
背景としては、WEB面接、WEB説明会といった、コロナ禍に対応した採用フローが確立されたことにある。またコロナ禍の影響が少ない業界で、採用意欲が復活していることも要因としてあげられる。
就職情報会社ディスコの調査によると、2022年春卒業予定の大学生・大学院生の就職内定率が6月1日時点で71.8%(前年同月比:7.8ポイント増)となっている。これは現行の就活ルール(3月に採用広報、6月に選考解禁)になった2017年卒以来で最も高い数字だ。
コロナ禍でむしろ転職活動がやりやすく
それでは、社会人の「転職」に関しては、コロナ禍によってどのような影響があったのだろうか? 筆者が所属している就職エージェント・UZUZの調査によると、コロナ禍による影響には「ネガティブな影響」だけでなく、「ポジティブな影響」もあることがわかった。ポイントをまとめると以下の通りだ。
・応募できる求人数(種類)が減っているように感じる
・選考難易度が上がっているように感じる
・選考は受けやすくなっている(WEB面接、WEB説明会など)
・転職活動に対する意欲が上がった(キャリアに対する危機感が増加)
このように転職に対するモチベーションが上がったり、転職活動がやりやすくなったといったプラスの影響もあり、筆者の元にも転職を希望する方からのキャリア相談が増えた。しかし、「転職」というものは一つ取り扱いを間違えると、キャリアの「改善」どころか、逆に「改悪」となってしまうこともあるので、注意が必要だ。
ここでは、「改悪」につながってしまう転職の特徴を紹介し、そのような状況に陥らないための対処法を示したいと思う。
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