「改悪転職」する人によくある4つの特徴と対処法 コロナ禍だからこそ現状整理して検討するべき

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ここまでに紹介してきたような「改悪転職」となるケースを回避し、「改善転職」をするためにはどうしたらよいか。いくつかの対処法をご紹介したい。

ステップ1 転職の「きっかけ」「目的」を整理する

まずは転職のきっかけ、目的を整理することから始める。ここで重要なことは「転職」という手段によって、「何を改善したいのか?」をはっきりさせることだ。「自分はなぜ転職しようと思ったのか?」を押さえておくことは転職活動をスタートする際に重要だ。

・転職しようと思ったきっかけは何だったのか(それは感情的な判断になっていないか)
・どんな目的で転職しようと思っているのか(目的のある転職となっているか)
・転職によって改善したいことは具体的に何なのか(嫌なこと、もっと良くしたいこと)

 

 

ステップ2 転職以外の「改善の手段」を模索する

次に改善するための手段を、「転職という手段」に縛られずに考えてみる。今の職場でも改善できる余地はないか、あるとしたら具体的に何を試してみるべきか、転職せずに改善することを洗い出してみる。前述した通り転職はリスクがないわけではない。転職では改善しない、もしくは改善できる余地が少ないのであれば、転職せずに現職で改善を試みたほうが効果的だと言える。

改善するために、転職が「唯一の手段」なのか
現職で改善するためにできる「ToDo」は残っていないか

転職の目的や条件、価値を明確にする

ステップ3 転職が有効な手段であれば、具体的な条件を洗い出す

転職以外の手段を模索し、それでもやはり転職が有効な手段の場合、具体的に「転職で満たすべき条件」を洗い出す。このとき、改善したいことだけでなく、自分の今のキャリア価値を減らさないための条件も洗い出すことをお勧めする。

改善したいことを改善するためには、どのような転職条件(Must条件)が必須となるか
また、必須ではないにしろ満たしたほうがより良い転職になる条件(Want条件)は何か
現在の自分のキャリア価値を形成している実績(経験)、専門性(スキル、知識)はどんなものがあるか
どのような選択肢を取れば、キャリア価値を目減りさせず、転職のMust条件、Want条件を満たすことができるか

これらのステップを考え、整理することは多少面倒かもしれない。しかし、大きなリスクと労力を費やして転職活動をするのであれば、これくらいの準備はしたほうが賢明だと思う。

転職すれば必ずしも「キャリアの改善」に繋がるわけではない。しっかりと自分の「転職の目的」「満たすべき条件」「キャリア価値」を整理したうえで、改悪転職とならないような転職をしてもらえたらと思う。

もし、転職(今のキャリア)についてモヤモヤした気持ちを抱えている人は、キャリアコーチングサービスを利用するのも手だ。客観的なプロの意見を聞いて、今後のキャリアや転職すべきかどうかを判断してみてもいいだろう。ポジウィルキャリアやマジキャリなど、多くの人材サービス会社が、事業を展開しており、筆者の会社でも今年からキャリアコーチングサービスを始めた。まずはこうしたサービスの利用を検討することから始めるのはどうだろうか。

川畑 翔太郎 UZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ) 代表取締役

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かわばた しょうたろう / Shotaro Kawabata

1986年生まれ、鹿児島出身。高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学卒業後、住宅設備メーカーINAX(現・LIXIL)に入社。1年目からキッチン・洗面化粧台の商品開発に携わるも、3年目に製造へ異動し、毎日ロボットと作業スピードを競い合う日々を送る。高校の同級生の誘いと自身のキャリアチェンジのため、「UZUZ」立ち上げに参画。第二新卒・既卒・フリーターといった20代若者への就業支援実績は累計2,000名を超える。2024年よりIT/DX分野の教育研修事業「ウズウズカレッジ」を分社化し代表取締役に就任。就活メディアはこちら、X(旧Twitter)はこちら、YouTubeはこちら

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