「改悪転職」する人によくある4つの特徴と対処法 コロナ禍だからこそ現状整理して検討するべき

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1 嫌なことを避けるため「だけ」の転職(人、仕事など)

コロナ禍の前から多い転職のパターン。「嫌なことを避ける」ことが唯一(もしくは大半の)理由となっている転職はうまくいかない。嫌なことの多くは「人間関係」「仕事内容」のケースが多く、特に「人間関係」の場合、苦手な人、集団から避けるように転職しても、また同じような人間関係の悩みに陥ってしまうことがある。

イメージしてほしいのだが、苦手な上司がいたとして、その人を避けるように転職したとしよう。選考段階でいっしょに働く直属の上司がどんな人なのか、知ることは難しいし、選考で会う機会があったとしても、それはあくまで社外の人に対する態度であって、実際いっしょに働くときの態度はわからない。仮に良い上司に巡り会えたとしても、会社には人事異動があり、上司もしくは自分が異動すれば上司も変わってしまう。

「仕事内容」の場合は、職種やポジションを変えることによって苦手を回避できる可能性は十分ある。ただ、どの仕事においても必要とされる「汎用的な仕事(書類作成、部署間の調整など)」に苦手意識を持っていると、避けることは難しい。

つまり、嫌なことを避けるために転職しても、結局は次の環境でも同じ壁に当たってしまい、問題の解決に全くつながっていない転職となってしまう。

「自由」な環境を手に入れるのは難しい

2 「やりたいこと」「自由」が欲しいから転職

次のケースは、「やりたいこと」「自由」を追い求めてしまう転職だ。「やりたいこと」「自由」という言葉は耳当たりが良く、これらを手に入れるために転職すると言うと、大義名分があるように感じやすい。

しかし、今の仕事がつまらないからと言って、「やりたいこと」を無理にひねり出したり、実際の仕事のイメージを美化しすぎた状態で仕事を選んでしまうと失敗する。

新卒の就活に多いのだが、「やりたいこと」だけで選んでしまった仕事は、その仕事をすることでのメリット/デメリットが考慮されていないことが多く、結果として就業後にミスマッチとなりやすい。

「自由」を手に入れたいからと言って「フリーランス」という働き方を選択する人も最近は増えているが、フリーランスとして報酬の高い仕事、レベルの高い仕事を請けるためには、それなりの実績や営業力が必要となる。

実績や能力が不十分な状態で「自由な立場であるフリーランス」となったとしても、思ったような報酬、内容の仕事は請けられないのが実情だ。

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