他人を「論破」したい人が増えてきている
「それ、何の意味があるんすか」「そのやり方、不毛ですよね」……。PR会社に勤める管理職のAさんは、最近、やたらと「一方的に物言い」してくる部下たちに辟易しているそうです。
最近は1対1のミーティングでも、「上司が部下の話を聞く」ことが推奨されているため、Aさんは、聞き役に回らなければなりません。何か口を挟めば、まるで「戦い」に挑むかのように、猛然と否定し、攻撃的に「自分の主張」を展開してくるというわけです。
「上司が部下にマウントをとり、説教をする」といったやり方がNGとされ、部下が上司にモノを言いやすくなってきているのは歓迎すべきことですが、部下はあくまでも対決姿勢で、聞く耳はもたず「お互い平行線」のまま。それでは、まったく話になりません。
「他人を論破したくて仕方ない人があふれている。まるで『ロンパールーム』だ」とAさんはため息をつきます。『ロンパールーム』。若い方はご存じないかもしれませんが、1960~1970年代に放映されていた人気の子ども番組で、幼児用の服「ロンパース」がその語源です。
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