一方的に相手を攻撃するクレーマーなど、ちびっこのように、言いたい放題の「論破(ロンパ)ーズ」が増えてきているということかもしれません。相手を喝破する姿が痛快で、かっこいいと「論破教」の教祖となっているのがインターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」創設者の「ひろゆき」さんです。
ひろゆきさんの「論破術」5つの特徴
「理路整然と、相手の言質を取り、矛盾を突く」。「論破王」と形容されるわけですが、なぜ、ここまで彼の言説は人を引きつけるのでしょうか。彼の「論破術」には、いくつか特徴があります。
「それってどんな意味ですか」
「どうして〇〇って言い切れるのですか?」
「根拠はなんですか?」
「データあるんですか」
【2】相手の主張の盲点や欠点を突く。
「それってあなたの意見(感想)ですよね」
「どうして□□は△△ということになるんですか? おかしくないですか」
【3】データやエビデンスを示し、言い分の正当性を主張する。
「××といったが、別の〇〇っていうのもありますよね? それについては?」
【4】逃げ道を作っておく。
「〇〇は絶対、××である」と断定せず、「〇〇は××であると思う」とかわし、矛盾を指摘されても、「それは事実ではなく意見である」として、攻撃されにくくする。もしくは、言い切るのではなく、「●●さん、頭悪いんですかね」と質問形式にして、言質を取られないようにする。
【5】素直に謝る。
「おいら、全然勉強不足ですから」
「すみません」
といったように、じわじわと追い詰めていき、相手が取り乱し、感情的になればなるほど、有利に進められるということになります。
「チェリー・ピッキング(数ある事例の中から、自分の主張に有利な事例のみを並べ立てる)」や「ストローマン(相手の主張をゆがめて引用し、そこに反論する)」などの、いわゆる「詭弁術の手法」も上手に活用している印象です。
ご本人も著書『論破力』の中で、基本は「揚げ足取り」で、「相手が嫌がることを言ってやろうと弱点を探りながら話し」「その人が言った間違いを強調して繰り返し指摘」するやり方、とおっしゃっています。
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