「意思決定ができない人」が気づけずにいること

物事に対する「自分の価値観」を持っているか

どうしたらスパッと意思決定できるようになるのでしょうか?(写真:tomatto/PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

いろいろなことに悩んでばかりの人生を変えたいです。
学校選びや仕事選びはまだいいとしても、仕事においてどちらの資料を出すか、どの上司に相談をするか、はたまた資料作成時に使うグラフの色はどうするか、飲みに行く誘いを断るかどうか、加えてレストランでのメニュー選びといった細かいことまでいちいち悩んでしまって、そのたびに非常に時間がかかり、なんだか悩んでいるだけで1日が終わっているような気がします。
当方現在24歳なのですが、こういった悩みは年と共になくなるものなのでしょうか? また、どうしたらスパッと意思決定できるようになりますか?
転職候補先の会社も数社あり、決められずに困っています。よろしくお願いします。
会社員 H

年齢を重ねるにつれ、意志決定の基準が磨かれる

人生とは生きるうえでの選択の連続であり、悩んだ末に意思決定を繰り返すことで成長をするものです。今ある自分自身も自分自身の過去の選択とその結果としてのアクションの積み重ねの結果です。

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人生における選択肢とは、Hさんが書かれているように、就職先や学校選び、どこに住むかなどの大きなものから、日々の小さな選択まで多岐にわたります。

その中で何事に関してもパッと意思決定ができているように見える人とHさんのようにいろいろと迷ってしまう人がいることは事実でしょう。

しかしながら、Hさんのご年齢を考えると過度に心配することはないのかとも思います。

といいますのも、人生において選択と意思決定を繰り返すにつれて、物事に関する自分なりの価値観が形成され、その結果として意思決定のスピードは上がってくるはずだからです。つまり年齢を重ねる=経験を積むにしたがって、価値観=自分なりの意志決定の基準が磨かれる、ということです。

現在いろいろと悩んでしまうのは、おそらくですが、このご自身なりの価値観や選択基準が形成されていないからだと考えられます。価値観や選択基準というと難しく聞こえるかもしれませんが、要は好き嫌いのことであり、自分自身の好みにおける傾向です。

意思決定が速いように見える人というのは、無意識のうちにそういった価値観に基づき選択をしているので、さほど苦労せずにパッと物事を判断しているように見えるものなのです。

そういった人たちも、過去にいろいろと苦労しつつ、試行錯誤しつつ選択と意思決定を繰り返してきたがゆえに、自分なりの物事を見る目や判断基準が磨かれ現在に至っているわけであり、最初から悩みと無縁であったわけではありません。

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