「なぜかいい決断ができる人」がしていること 感情を押し殺さないで、うまく利用するには

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「決断上手な人」は感情とどう向き合っているのか(写真:mits/PIXTA)
何か重要なことに決断を下すとき、感情に左右されるべきではないと思っている人は少なくないでしょう。感情で動く人はともすると、軽んじてみられがちですが、実は何かを決断するときなどに感情をうまく利用している人のほうが結果的によい決断できることは少なくないようです。
さまざまな感情をうまく仕分けして、使いこなすにはどうしたらいいのでしょうか。セールスフォース、アーンスト・アンド・ヤング、スタンフォード大学d. schoolで職場環境改善に取り組むリズと、IDEOの組織デザイナーを経験し、グーグル、リンクトイン、スラックなどをクライアントとしてコンサルティングを行うモリーの2人による著書『のびのび働く技術』から、一部を抜粋してご紹介します。

決断を下す際に「感情」は大事

自分の直感を正しく受け止めるには、技術がいります。何かを決めるときには論理的に分析するのが正当で、直感で決めるのは正攻法でないと思いがちです。でも実のところ、感情に対する評価が低いのは、私たちが感情をどう読み解くべきか理解していないからです。最終的に「今回は、感情は考慮しない」と決める場合はあるかもしれませんが、感情の存在は認めるべきなのです。

投資に関する意思決定を分析したある実験では、決定を下す際に、プラスの感情かマイナスの感情かを問わず、もっとも強く明確な感情を抱いたと申告したグループが結果的によい投資判断をしました。最終的には抱いた感情に従って決断しなかった場合も含めての話です。

よい選択をした人は、自分の感情と向き合い、どの感情が何を意味していて有益なのかをよく考え、そうでない感情は整理していました。つまり、自分のあらゆる感情を吟味することで、1つひとつを自分でコントロールでき、振り回されずにいられたのです。

意思決定というと、なんらかの感情を抱くことと、その感情をもとに行動することを同一視している人が多くみられます。自分の感情を認識すると、その流れに圧倒されてしまうのです。

(イラスト:リズ・フォスリエン)

しかし感情は、根拠のない超自然のシグナルではありません。知識や経験、瞬時の情報処理作業のもと生じるものです(心理学者のウィリアム・ジェームズは本能的な感情を「体感している知識」と表現しています)。自分でも説明がつかないけれど、直感で確かに感じる、という経験はないでしょうか。そうした感覚は、選択肢を絞り優先順位をつける際の手がかりになります。

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