新卒採用、人事担当者が嘆く「ルールの形骸化」

早すぎる採用日程、旧態依然の経営陣にも不満

企業の採用担当者を悩ませる制度面の問題点は多い(写真:Deja-vu/PIXTA)

新卒採用の問題点について、前回(2020年12月3日付記事「新卒採用で人事担当が嘆く『就活生の質の劣化』」)では主に「学生の質の変化」の観点から取り上げてみたが、今回は「制度・価値観」を巡る問題点を探ってみたい。

使用するデータは、「HR総研:2021年卒&2022年卒採用動向に関する調査」(2020年6月26日~7月2日実施)である。

人事担当者を悩ます早期離職問題

早期離職に人事担当者は悩んでいる。かなり多くの企業は早期離職の原因を「ミスマッチ」と考えている。学生が企業をしっかり理解していれば、「ミスマッチ=早期離職」を防げるはず、というものだ。従業員に対するエンゲージメント研修もこの発想の延長線上にある。

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「早期離職率。経験できる機会がなくミスマッチを生んでいる」(商社・流通・従業員301~1000人)

「3年以内離職率3割の常態化。オンライン化で内定式までの接触回数を増やせると思うので、企業理解やマッチングを推し進めるべきだ」(金融・300人以下)

「会社の思惑と学生側の意向のアンマッチを極力なくすために、会社側の情報開示を拡大すべき」(情報・通信・1001人以上)

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