子どもにあれこれ言う親が的外れでしかない訳 アイコンタクトひとつでできる究極の子育て
「ビッグロックの法則」という有名なたとえ話があります。つぼに、まず大きな岩を入れられるだけ入れます。次に石を入れられるだけ入れます。そして砂利を入れられるだけ入れます。さらに砂を入れられるだけ入れます。最後に水を入れられるだけ入れます。つぼが満杯になりました。
次にそれらを一度ぜんぶ外に出し、さきほどとは逆の順番でつぼに戻していきます。水を入れます。砂を入れます。砂利を入れます。石を入れます。岩を入れます。どうなるでしょう? 岩はつぼに収まりません。ものごとには順番があるというシンプルな教訓が得られます。
子どもの成長も同じです。どんなに世の中の変化が激しくても、子どもの成長・発達のペースは変わりません。生後3カ月の赤ちゃんがいきなり漢字を読んだり、1歳の子どもがいきなり九九を覚えたりはしません。これからの時代は英語やプログラミングも必要だからといくら大人が焦ったって、ほかの成長や発達を差し置いて、それらを先に子どもの頭にインストールすることなどできないのです。そんなことをしたら、なにか大事なものが、あとから入らなくなってしまいます。
子育ての最優先は自己肯定感と非認知能力
時代は変わっても人間が幼い頃に学ばなければいけないことの優先順位はそれほど変わらないのに、それを忘れて子どもに未来の知識やスキルを先取り的にあれもこれも教え込もうとすることは非合理的だということです。ではなにが優先か。私が監修した『究極の子育て 自己肯定感×非認知能力』でも詳しく解説していますが、多くの専門家が口をそろえるのが、「自己肯定感」と「非認知能力」の大切さです。それぞれを家庭で育む方法を専門家に聞きました。
自己肯定感が高い人間というのは、無条件に自分を認めている人間を指します。「僕は○○ができるからすごいんだ」と思っているわけではありません。「自分は自分なんだから、自分のままでいい」と思っているわけです。となると、そのベースにあるのは、いわば「根拠のない自信」といえるでしょう。
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