子どもつい正解へと導いてしまう親に欠けた視点

「植え付ける・耕す」子育てとはいったい何か

子どもの心を「生きやすさ」の畑だと捉えたとき、「植え付け」と「耕し」子育ての違いとは?(写真:metamorworks/PIXTA)
「親である私が、わが子の人生を作ってあげるべきである」──そんなふうに考えて子どもと接するも、思いどおりにいかず、子育てへ自信を失う親は少なくありません。『「私、子育て向いてないかも」がラクになる本』の著者のJoeさんは、子育てに自信が持てない親たちに、子どもの心を豊かに育てるメソッドを紹介しています。今回はその基本である「耕し子育て」について。

親が子どもに与える2つの影響

「子どもの心は、〝植えるな、耕せ〞」

子育てに悩んでいる人は、今日からこれを意識して子どもに接してみてください。多くのケースで、子育てがうまく回り始めるはずです。

では、具体的にどういうことか、説明していきましょう。

子育てにおいて、親が子どもに与えられる影響には2種類あります。1つは、知識や制限、禁止事項、マナーなど、親の頭の中にあるものを、子どもに植え付けることです。これをここでは、「(親が子どもに)植え付ける」と言います。

もう1つは、子どもが発した何かしらの表現を、親が受け止め、共感や反応として、子どもにフィードバックすることです。これを「(子どもの心の畑を)耕す」といいます。

(出所)「私、子育て向いてないかも」がラクになる本

あなたの子どもの心の中に、1つの畑をイメージしてみてください。

その畑(子どもの心)の「土の豊かさ、軟らかさ」というのが、その子の今の、そして将来の、「生きやすさ」になります。他方で、その畑に植えられている植物は、その子が生きるためのツール(道具)にすぎません。

ところが、多くの親は子どもに対して、自分が望む植物(ツール)を植え付けようと躍起です。なぜなら、その親自身のセンスで選んだ植物が植えられているほうが、わが子が生きやすくなるだろうと、思っているからです。

でも実は、人の「生きやすさ」というのは、そういう仕組みではありません。人の生きやすさは、あくまでも、その人の「心の畑の軟らかさ」のことであり、その上に植え付けられた植物は、その人が社会で生きるための道具にすぎません。

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