「自ら進んで勉強する子」に変貌する魔法の方法

「勉強しなさい」連呼する親は方法論を知らない

「しなければならない勉強」を子どもに促すことはとても難しい(写真:Ushico/PIXTA)
小1と小4の子どもがいます。子どもが勉強をあまりやりたがらず、困っています。やるように言っても、なかなか動きません。子どもが自ら進んで学習ができるようにするために、親はどのようにしてあげたらいいでしょうか。
(仮名:山瀬さん)

示唆型の「声がけ」に効果はない

学習というのが、勉強を指しているのであれば、子どもが自ら進んで学習することは通常見られない景色です。なぜなら、いつしか子どもたちは、勉強は「しなければならないこと」と思うようになってしまったからです。「しなければならないこと」を進んでやる子は多いとは言いがたいでしょう。

この連載の記事一覧はこちら

しかし、学習をいわゆる学校の勉強ではなく、自分の興味があることを学ぶという意味であれば、自ら学ぶ人はたくさんいます。

例えば子どもの頃、歴史の勉強が嫌いであったのに、大人になってから大河ドラマを見て急に戦国時代にハマり、本を読んだり、ネットで検索したりして、“学習する”人も少なくありません。子どもでも、鉄道が好きな子は、何も言わなくても鉄道に関する知識をどんどん吸収して“学習”していきます。つまり、興味、関心があるかないかが学習するうえで、決定的な要因の1つになると考えていいでしょう。

本来、学校の勉強や宿題が、そのように興味関心がわくように工夫されていればいいのですが、現実は必ずしもそうではないため、子どもたちが自ら進んで学習することは難しいのです。そうなると、「しなければならない勉強」をやらせようと思う親御さんは、たまらず「声がけ」をします。

例えば、「勉強しなさい」「宿題しなさい」といった指示命令型の声がけから、「そろそろ勉強やったほうがいいんじゃないの?」とか「もう時間よ」といった示唆型声がけをすることもあります。

これらの声がけは、やってはいけないというものではありませんが、まず効果は期待できないと思ったほうがいいでしょう。

その結果、効果がないとわかると「声がけの種類が悪いのではないか。もっと別の声がけがあるのではないか?」と思う方もいます。しかし、残念ながら、声がけによって子どもが前向きに勉強するようになることは難しいでしょう。もし、声がけによって子どもが進んで学習するのであれば、とっくにそのような言葉が世の中に流通しており、すでにその効果が出ていて、進んで勉強する子だらけになっているはずです。

次ページ「声がけ」ではなく「仕組み作り」を
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • この新車、買うならどのグレード?
  • インフレが日本を救う
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ホンダ「4代目フィット」がイマイチ売れていない理由
ホンダ「4代目フィット」がイマイチ売れていない理由
京セラのガラパゴススマホ「トルク」がたどり着いた境地
京セラのガラパゴススマホ「トルク」がたどり着いた境地
「半導体パニック」自動車産業に与える巨大衝撃
「半導体パニック」自動車産業に与える巨大衝撃
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
これが世界のビジネス常識<br>会社とジェンダー

「ジェンダーギャップ指数ランキング2021」で日本は120位という結果に。先進7カ国中で最下位かつ、女性の社会的地位が低いとされるアフリカ諸国よりも下です。根強く残る男女格差の解消は、日本経済が再び競争力を取り戻すために必須の条件です。

東洋経済education×ICT