アリの思考 vs.キリギリスの思考

「問題解決」から「問題発見」に跳ぶための3つの視点

下の図はこれを模式的に表現している。

ここで言う上流側の「問題発見」は「白紙の上に枠を定義する」ことであり、その下流に位置する狭義の問題解決とは「『決められた枠』の中を最適化する」ことである。その境目が問題という「枠」の定義である。

たとえば携帯電話の開発で言えば、「携帯電話の開発」という問題(What)が与えられた後に、最高の性能や機能を持った携帯電話を開発する(How)というのが、「与えられた問題を解く」ということである。

「さらに多機能かつ高性能の携帯型の移動端末が求められている」という顧客のニーズ(Why)を新たに発見して、「スマートフォン(やタブレット)という新たなカテゴリーの製品の開発」という新しい問題(What)を定義してそれを具現化するのが、問題発見→問題解決という広義の問題解決の流れになる。

言い換えれば、Whatが与えられたときにそれをHowに落とすのが問題解決で、WhyからWhatそのものを導きだすのが問題発見である。

別の例としてシステム開発・導入を考えてみる。顧客から「こういうシステムを作りたい」という要望(What)があった後に、それを詳細仕様に落として具現化する(How)のが問題解決型の業務で、経営課題や真のニーズ(Why)から「そもそもこういうシステムが必要だ」(What)と逆提案するのが問題発見型の業務と言える。

次ページ思考回路が逆になる3つの視点とは?
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 憧れから一歩前へ! キャンピングカーのある日常
  • 映画界のキーパーソンに直撃
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
  • iPhoneの裏技
トレンドライブラリーAD
人気の動画
京セラのガラパゴススマホ「トルク」がたどり着いた境地
京セラのガラパゴススマホ「トルク」がたどり着いた境地
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「雑談で笑いを取れない人」が知らない基本原則
「雑談で笑いを取れない人」が知らない基本原則
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
激動相場に勝つ!<br>株の道場

6月18日発売の『会社四季報』夏号が予想する今期業績は増収増益。利益回復に支えられる株価が上値を追う展開になるか注目です。本特集で株価が動くポイントを『会社四季報』の元編集長が解説。銘柄選びの方法を示します。

東洋経済education×ICT