「問題解決型」のアリの思考から「問題発見型」のキリギリスの思考へと、発想をジャンプさせるためにはどうしたらいいか。思考回路を転回する際の「3つの視点の違い」のうち、今回は3つめの「固定次元」と「可変次元」との違いについて解説する。
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「2次元」のアリと「3次元」のキリギリス
「問題解決型」のアリの思考と「問題発見型」のキリギリスの思考の「3つの視点の違い」のうち、今回は最後の「固定次元」と「可変次元」との違いについて解説する。
直観的にわかりづらいかもしれないが、動きが「前後左右のみ」の2次元に拘束されたアリと、必要に応じて「跳ぶ」という選択肢を持ち、「上下」というもうひとつの次元を持った「3次元」のキリギリスとの比較で考えてもらうとわかりやすいだろう。
「可変」という言葉について補足しておくと、キリギリスは後ろ足や羽という「跳び道具」を使わない状態で普通に歩いていれば、アリと同様の2次元の活動も可能であり、必要に応じて「高さ」というもうひとつの次元を自由に用いることができるということだ。つまり正確に言えば、キリギリスは単に3次元だというよりも、「2次元と3次元の行き来による選択ができる」という表現になるだろう。
これを思考の世界に拡張して考えてみると、次元とは「思考の自由度」あるいは「変数」を意味する。
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