コロナ下でのレジャー「比較的安全」の見極め方 感染症の専門医にポイントを聞いてみた

✎ 1〜 ✎ 39 ✎ 40 ✎ 41 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

出かけてはいけないわけではありませんが、「どこに出かけるか」は、現地の状況なども踏まえて、場所・時間帯なども含め、よくよく検討して決めたほうがいいでしょう。

画像をクリックすると政治、経済、企業、教育、また個人はどう乗り切っていけばいいか、それぞれの「コロナ後」を追った記事の一覧にジャンプします

屋外のレジャーで接触感染のリスクを下げるには、やはり「マメな手洗い、もしくはアルコール消毒」を徹底する、これに尽きます。

例えば、公園の遊具は不特定多数が触れる共有物です。最も無難なのは「遊具では遊ばないこと」ですが、お子さんが「遊びたい」と言って聞かないこともあるでしょう。例えば、昔ながらの「かげふみ」「かくれんぼ」のような遊びを提案してみてはどうでしょうか。

別のお子さんの家に行って遊びたいというときも少人数にしましょう。お母さん方のおしゃべりも飛沫感染の原因になりますので、できるだけ距離を離して、マスクを装着するのがよいでしょう。

屋外のレジャーでは、おむすびやサンドイッチなど、手づかみで食べるお弁当を持参することも多いでしょうから、とくに注意を怠らず、「マメな手洗い、もしくはアルコール消毒」を実践することが重要です。

ボールに直に触れたり接触するスポーツはリスクが高い

屋外のレジャーとして、スポーツを楽しみたい方も多いと思います。

基本的に問題はないのですが、バレーボールやドッジボールのように直にボールに触れるスポーツや、サッカーやラグビー、柔道のような体当たりで激しく競り合うスポーツには少し注意が必要です。

『感染症専門医が普段やっている 感染症自衛マニュアル』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

屋内レジャー施設の項目でも触れたように、汗からの飛沫感染を心配する必要はありません。しかし、ボールに触れた手で顔の汗を拭ったり、体当たりで激しく競り合ったりすることで、接触感染、飛沫感染が起こる可能性はあります。

そう考えると、感染症が流行している間は、ボールに直に触れるスポーツ、体当たりや近距離で激しく競り合うスポーツは、なるべく避けるというのが得策でしょう。

例えば、マラソンやジョギング、サイクリングや1人での縄跳びなどは、密集した場所でなければ問題ありません。野球も個人の道具を使えば感染の可能性は少ないといえますが、リトルリーグなどチームで道具を使いまわしたり、ベンチでの大声での応援は、避けたほうがよいでしょう。

佐藤 昭裕 KARADA内科クリニック院長、医学博士

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

さとう あきひろ / Akihiro Sato

日本感染症学会専門医。日本内科学会認定医。前東京医科大学病院感染制御部副部長、感染症科医局長。
スッキリ等情報番組や、NewsPicks Weekly Ochiaiのコロナウィルス関係の回でコメンテーターをつとめる。東京都感染症マニュアル2018の作成に携わる。
2008年 東京医科大学 卒業 その後総合診療や長崎県五島列島での離島医療に携わり、 2013年東京医科大学病院 感染制御部・感染症科(渡航者医療センター 兼任)助教、2018年東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長 講師、2019年KARADA内科クリニック開設。感染症の専門的な知識を持ち、地域医療に携わる。スッキリ、NewsPicksなどメディア出演多数。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事