あなたが人事評価に納得できないのが当然の訳 その基準も評価者の質もまるでバラバラ

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人の評価は「的外れ」もいいところです(写真:ふじよ/PIXTA)
社内におけるブラックボックスの1つが「人事評価」。どのようにして自分の評価が決まり、給与や昇級の決定が下されているのか、そのプロセスを知る人は社内でも限られていることがほとんどです。不満があっても、人事や総務は「正しい評価を下している」の一点張り。しかし、『NINE LIES ABOUT WORK 仕事に関する9つの嘘』の著者で労働科学者のマーカス・バッキンガム氏は、「人間は、他人を正確に評価することなどできない」と明かします。

外から観察するだけで、あなたは他人のことをどれだけ理解できますか?

物事を大局的に考えるタイプなのか、仮説思考が得意なのか、見た目よりもずっと思いやりがあって内心では仲間のことを気にかけているのか、などと見抜けるでしょうか?

仮にできたとして、それぞれに正確な評点をつけることはできるでしょうか?

チームメンバーの能力に相対的に評点をつけられるほど、一人ひとりを正確に比較検討できるのでしょうか?

「採点基準」がてんでバラバラ

実際の現場を考えてみましょう。

まず、上司が自分の部下の評価を下す場合。どの上司も同じ方法で同じ尺度を用い、同じだけの客観性をもって部下を評価できるでしょうか? 評価が甘く誰にでも高い点をつける人や、評価項目の定義──「影響力」を評価するなら影響力の定義──がそれぞれ違う可能性は十分あります。

多くの組織が行うのは、次のような人事評価。

毎年少なくとも1回、上級幹部が1室に集まって話し合うのは、あなたについて。

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