「コロナ出産」を経た夫婦に訪れた"大きな進化" 「居酒屋経営&出産」に挑んだ夫婦の軌跡

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ある日のペンギン酒店の風景より。左は長男くん。店では、まるでスペインのバルのように、子連れと、大人だけで来ているお酒好きがそれぞれに楽しんでいる(写真提供:ペンギン酒店)

マンガで描いたように、このペンギン酒店は「お客さんの楽しさ」「自分の家庭の幸せ」の2つを同時に追求しています。

そして、さらにもう1つ、このお店が目指しているのは「子どもがいても飲食店を楽しめること」です。以下は、オープン時に店に貼られた挨拶文からの抜粋です。

「ぼくたちには、ちいさな子どもがいます。ぼくたち夫婦は食べること、飲むことが好きですし、もちろん外食するのも大好きです。

でも子どもが生まれてから外食することが『楽しいこと』から『ちょっと大変なこと』に変わってしまいました。ぼくたちは、このペンギン酒店を作るときに『ちょっと大変なこと』を少しでも減らせるようなお店を作りたいと思いました。

お店を禁煙にさせてもらい、奥に小上がりの座敷を作りました。壁を一面黒板にして、おもちゃや絵本も用意して、子供たちが遊べるようにしました。離乳食や子どもの食べ物、飲み物は持ち込み大歓迎です。

ぼくたちは『おうちみたいな、のんびり酒場』を作りたいと思っています。もしよければ、仕込み中でも、営業中でも、フラッとのぞいてみてくださいね。オープンしたばかりのちいさな店ですが、みなさんに楽しく使ってもらえたらうれしいです。ペンギン酒店 ろくちゃん はなちゃん」

コロナでいろいろ悩んで見えたこと

このコロナ禍で、一時期はこのお店も「楽しいだけでは、食べていけないのかもしれない」と悩んだことがあったそうです。でも、いろんなことを経て「やっぱり楽しいことを追求していこう」と決めたそう。

まだまだ安心できず、長期化しそうなコロナ禍。でも、この時期は「自分にとって本当に大事なこと」に気づける時期でもあるのかもしれません。

というわけで、鹿児島のペンギン酒店から学んだつかれない家族になるヒントは……

コロナで生活や仕事環境に影響が出て、ぐったり……

大変な時期だからこそ「自分と家族にとっていちばん大切なこと」を見失わないこと。普及したオンラインなど、逆境を逆手にとって、家族が幸せになれる新たな道を探っていこう。
ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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