通勤不安の軽減には「新職場ルール」が必要だ 出社うつ回避には復職支援プログラムが有効

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①時短勤務

感染の不安を抱えながら、朝夕の混雑した電車に乗ること自体に恐怖を感じるというのも自然かと思います。それを少しでも払拭するためには、時短勤務が有効です。「朝遅く、夕方早め」がスタンダードですが、場合によっては、まだ電車の混まない早朝から昼過ぎなどのパターンなど変則的なものもありかと思います。不足分は、在宅勤務で補うなどのフォローも必要です。

②出勤日数の制限やシフト化

計画的に、週に2~3日程度の出勤にすれば、職場内のソーシャルディスタンスも保たれます。業務の内容やチームによってシフトを割り振るなどの工夫をしたり、一堂に会する会議などは時間を決めてオンラインでなど、在宅ワークとの組み合わせをアレンジすることも大切です。

仕事をするうえで気をつけたいこと

③指示命令系統を一本化

通常でも、相談事例として多いのが、指示出しの相違による混乱です。共通認識がされておらず、AさんからOKが出ていたはずのに、Bさんからダメ出しされて、どうしたらよいのかわからなくて疲弊するといった、よくあるケースです。これが、出社組と非出社組、毎日全員が顔を合わせるといったことがない状況下で情報共有に時差が生まれたり、把握が行き渡らないことで、より深刻な状況を作り出す可能性があります。

情報や申し送りは、社内インフラに掲示するだけではなく、責任者の所在を誰にでもわかるように明示して、確認しやすい体制を整えることが必須です。

④相互の気持ちを確認する場を必ず設ける

感染リスクを避けるために、できるだけ会話しない、隣の人と離れて仕事をするなどをしていると、コミュニケーションがとりづらくなります。また、マスクをしているため、普段よりも大きな声ではっきりと発音しないと相手が聞きづらく、会話を成立させるためには、より多くのエネルギーを要します。

オンラインでマイクを通じて、声を張らずに話すことに慣れてしまっているとなおさらです。すると、会話の頻度もおのずから減り、さらに、できるだけ短い時間で済ませたいと思うと、自分の言いたいことだけ伝えて終了となってしまうことも多くなります。

相手の意向や気持ちを受け止めるということが必然的に減ることから、コミュニケーションが一方通行になりがちです。相手の意向を聞く姿勢のみならず、相互で話し合う時間を設けましょう。

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