通勤不安の軽減には「新職場ルール」が必要だ

出社うつ回避には復職支援プログラムが有効

緊急事態宣言が解除され、勤務再開後に「出社うつ」にならないためには(写真:kotoru/PIXTA)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

緊急事態宣言が解除され、店舗や事務所の再開により、在宅勤務も解除になった方も多くいらっしゃると思います。ようやくオンラインの操作やリモート業務に慣れ、生活リズムもできてきたところで、一転、「元に戻れ」とのお達しに、戸惑いの声も多く聞かれます。

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実際に、日本生産性本部の調査では、自宅での勤務に満足していると答えた人が多く、コロナ禍収束後も6割以上の人がテレワークを行いたいとの意向を持っていることを明らかにしています。

それに、解除されたからといって、新型コロナウイルスが消失したわけではありません。見えない敵と対峙するストレスを抱えながらの出勤は不安や葛藤を伴います。

よって勤務再開には、大きな心身の負担がかかり、モチベーションや健康状態に大きく影響を及ぼします。出社が憂鬱になるだけでなく、出社できなくなるなどの深刻なケースも想定されます。また、無理を続けることによるパフォーマンスの低下や心身の不調から、やがて休職や退職に追い込まれることのないよう、事前に防いでいくことが必要です。それを防ぐために職場での対応ポイントをお伝えしていきます。

慣らし期間が必須

この数カ月、通常とは違う生活環境を強いられ、多かれ少なかれダメージを受けています。職場環境のみならず、生活環境までもが大きく変容し、誰しもかなりの変化を受けました。ダメージを受けている中での、さらなる変化には慎重に対応する必要があります。そんな状況下で、参考にしていただきたいのが、「復職支援プログラム」です。

心身の不調でお休みをされていた方々が職場復帰する際に実施するプログラムのことを指します。組織によって詳細は異なりますが、いわゆるリハビリであり、時間をかけて、無理なく元の状態に戻していくシステムです。これを参考に、職場の対応を考えていただくきっかけになればと思います。

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