「満員電車を日本からなくす」たった1つの方法 「定時廃止」「成果主義」が多くの労働者を救う
新型コロナの感染拡大で通勤列車の混雑が緩和されたが、いまだに満員に近い状態になっている、などの悲鳴がツイッターには書き込まれている。
4月18日の共同通信の電子版では「通勤避ける、日本最低18%新型コロナ対策、国際調査」という記事を配信。日米欧と中国、アジアなどの26か国計約2万7千人が対象で3月から4月にかけて複数回行われた調査結果だ。
〈感染防止対策として「通勤通学を避ける」と回答した日本人は18%にとどまり、フィンランドと並び最低だった。一方「感染を恐れている」とした日本人は87%と高水準で、不安を感じながら通勤している人が多いようだ。〉
ネット上には「満員電車であろうと会話をするわけではないから飛沫は飛ばない」や「毎日満員電車で通勤しているが、まったく感染しない。満員電車は安全なのでは」といった声もある。
だが、上記調査によると87%は不安に思っているため、こうした意見は強がりか正常性バイアス(危機の時に「自分は大丈夫だ」などとリスクを過小評価すること)だ。
我慢ならない「満員電車のデメリット」
今回のコロナにより、満員電車に乗らない生活になった人も多い。リモートワークができる職種やそのやり方に理解がある組織に属している都会人のホワイトカラー限定だが、こうした人々がコロナ後もこうした働き方をすれば満員電車は少しは緩和できる。そもそも、地方では通勤のために電車に乗らない人が多い。
東京在住であっても、私は満員電車に乗らない生活になってから今年で22年になる。1年だけ満員電車には乗り、「こりゃ無理だ」と判断した。社会人になった1997年、JR中央線の立川駅からJR山手線・京浜東北線の田町駅まで通勤した。ドアツードアで1時間40分、押し合いへし合いの悶絶の中央線と山手線・京浜東北線に毎日乗っていた。
たまたま父親も田町勤務だったため一緒に立川から電車に乗った。彼は満員電車通勤歴30年といった猛者のため、慣れているようだったが、私は1年で音をあげた。父は「電車に乗っている間に日経新聞を読んだり本を読めばまったく問題ない」と言っていたのだが、私はこの密集空間で、「吊り革を取れた、ラッキー♪」みたいな行為がイヤで仕方がなかった。
なんというか、毎日我慢して満員電車に乗ることが、惨めな人生に感じてしまったのだ。
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