新自由主義は「上から下への階級闘争」だった

「2つの階級の分断」をあらわにしたコロナ禍

商店街などの中小零細企業はコロナ禍で大打撃を受けているが……(写真:うげい /PIXTA)
新型コロナは街場の飲食店にも大打撃を与えている。東京・荏原中延の商店街で「隣町珈琲」という喫茶店を営む平川克美氏もその1人だ。喫茶店店主であり文筆家でもある平川氏は今の状況をどう捉えているのか。
同店での連続講義を基にして書籍化された白井聡氏の最新刊『武器としての「資本論」』で論じられたテーマから説き明かしていく。

前代未聞の現象に向き合っている

現在、わたしたちが生きているこの世界は、新型コロナウイルスの蔓延によって切羽詰まった状況になっています。

『武器としての「資本論」』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

感染対策として発令されたロックダウンや自粛要請のもとで、人も企業も、努力することそれ自体を禁じなければウイルスの蔓延を防ぐことができないという大きなジレンマに直面することになりました。

ウイルス蔓延が収束しなければ、経済活動の再開はできず、経済活動を優先させればウイルスの蔓延は避けられない。あちらを立てればこちらが立たずといったこの連立方程式の解を見出すのは容易ではありません。

わたしたちは、統計技術やシミュレーション技術を開発してきた結果、ある程度の未来が予測可能であるかのように思い込んでいるのですが、コロナウイルス感染の拡大が示しているのは、1週間先の未来さえ、ほとんど予測することができないということです。

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