日本人の9割がわかっていない「資本」の本質 「バランス」ではなく「ループ」で一気に改善

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「資本主義社会で生きることは、楽しい」と思えたことはありますか?(写真:Ja_inter/iStock)
格差の増大や、労働者の搾取、いつバブルが弾けるかわからない不確実性など、多くの問題を指摘されている「資本主義経済」というシステム。しかし、その本質を見極めさえすれば、途端に個人が生きていくうえでの希望が生まれると説くのが、元・野村證券のトップセールスであり、マザーズ上場のフィンテック企業を経営する冨田和成氏。近著『資本主義ハック 新しい経済の力を生き方に取り入れる30の視点』から、先の見えない経済世界を生き抜くためのヒントを紹介する。

「資本」が何かを知らないと、資本主義社会は生き抜けない

あなたは、「資本主義社会で生きることは、楽しい」と思えたことはあるだろうか?

・会社や仕事に縛られながら、このまま働いていてもいい展望が見えない
・仕事のタスクはあるのに、自分の目標がない
・まさに「忙殺」という言葉のごとく、忙しさに殺されている気がする

現代の日本で生きるうえで、こうした感覚を抱いている人も多いと思う。自分の人生であるはずなのに、何かに支配されているような気がして、自分の人生を生きられている気がしない。そんな気持ちのまま生活をしていくのは、とても大変なことだ。

だが、ひとたびコツさえ知ってしまえば、自分の人生のコントロールを取り戻すことができる。そのカギとなるのが「資本」という存在である。

私たちが生きている社会は「“資本”主義社会」、つまり“資本”が第一主義な社会だということは学校で習うのに、「それでは“資本”とはなんですか?」と聞くと答えに詰まるビジネスマンが意外と多い。

資本によって世の中が、あるいは自分さえその一部として動かされているのに、その正体がわからないのであれば、不安になるのも当然だ。

逆にいえば、資本の性質と扱い方を知ってしまえば、自分がいま何をすべきか、そしてどこに向かっていくべきかがわかる。この現実世界の見え方さえ一変するだろう。

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