休校で悲鳴!「家でブラブラする子」への処方箋 5月以降も休校は続く想定でいたほうがいい

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2) スケジュール管理

いくら動画付き教材があっても、通常はダラダラしてなかなか勉強には向かわないものです。そこで、絶対的に必要になるのが、「スケジュール」です。

いつ、何をやるのかをあらかじめ決めて、それを実行する仕組みを作らなければ人は容易に動くものではありません。筆者はかねて「子ども手帳」という仕組みを提唱しています。手帳を書くことによって子どもの自立を促す仕組みです。全国で2万人以上のお子さんが実践していますのでそれを参考にしていただいてもいいかと思います。

大人も子どもも、自分が行った履歴、どれくらい成長したかという確認がとれないとやる気は起こりにくいものです。

自らの力で学ぶ形態をとる

そこで、スケジュールをするにあたっての注意点を3つ、簡単にお伝えします。

1)「スケジュールを作りなさい」という強制ではなく、「スケジュールを作っていく方法があるけど、どうする?」というアプローチをとる

つまり親は選択肢を出し、子どもに選択させるようにします。子どもはスケジュールの作り方がわからないので、一緒に作ってもいいでしょう。

2)スケジュールは、親が子どもを管理するためのものではなく、子どもが自分を管理するためのもの

スケジュールを作った後に「◯◯はやったの!」とは言ってはいけません。それでは親が管理しているようなものです。それでは、子どもの自立は難しいでしょう。

3) スケジュールどおりにいかないときは「どうしたらできるようになるか一緒に考えよう」というスタンスをとる

つまり、親は教師や監督をするのではなく、サポーターになるといいという意味です。

以上をまとめるとこうなります。

他者依存を排し、自らの力で学ぶ形をとる

今後、5月以降も同様の状態が続くとしたらどうするかという想定で動いていったほうがいいでしょう。

つまり、学校が通常どおり始まるまでは、学習は自ら設定して行うということを基本として、学校が多少なりとも対策を取っていれば、それを補助的に行うという考え方になります。通常のあり方とは逆ですが、非常時ですので、このように考えておくといいでしょう。

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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