休校中の「闇部活」コロナ禍でも強行される異様 安全より「インターハイ」を優先する大人たち

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部活中止の通達が出ている中でも、隠れて部活をする学校。いったいなぜなのか?(写真:taka / PIXTA)

「部活禁止の通達が出ている中で、部活を普通にやっていた学校がありましたよ」

小池百合子都知事が緊急記者会見で、「感染爆発の重大局面にある」と話し、週末の不要不急の外出自粛を訴えた3月25日。関西で私立の中高一貫校に勤務する男性の話に驚かされた。

聞けば、同じ関西にある他の私立校の顧問が「うちはやってますよ」と話していたという。バスケットボールに剣道、バレーボール、ラグビーも。

「(今も)いろんなところでやってます。学校が休校になっても、1度も部活を休んでいないところもあると聞きました」

都道府県により、部活再開するかはまちまち

文部科学省は3月24日、小中高校における「教育活動の再開等について」という文書を、各都道府県・指定都市教育委員会教育長・各都道府県知事に通達。

休校を延長しない考えを示す一方、各地域の感染状況を十分踏まえながら「春季休業期間中はもとより、新学期以降も」感染症対策に万全を期すよう伝えた。

この通達を受けての対応は都道府県によって異なり、いったん部活動の再開を決めた後で、感染の状況に応じて取りやめにするなど、混乱が垣間見える自治体も見受けられる。

例えば大阪府は3月13日に、春季休業期間中の部活動を実施してよいと判断したが、3月20日の第9回対策本部会議でそれを撤回、実施しない方針に転換した。同日、府教育長名で⼤阪府市町村⽴学校等の児童・生徒に宛て、春休み期間は部活動を行わないことを通知。私立校についても同様の通達を出している。

こうした中、休校中から継続して、隠れて部活を続行している学校があるというのだ。私立校の一部では、教育委員会による監視がほぼないに等しいため、部活動を継続してきたという。

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