休校で悲鳴!「家でブラブラする子」への処方箋 5月以降も休校は続く想定でいたほうがいい

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4月から1カ月間の休校が決まりましたが、学習について具体的なことを何も言われていません……(写真:Fast&Slow/PIXTA)

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

4月から中1と小4になる娘がいます。うちの市ではGW明けまで休校が決まってしまいました。週2回だけの登校は決まっていますが、ネット授業はなく、登校日にも何をするのか具体的なことも言われていません。隣の市ではネット授業が行われるようで、とても焦っています。2人とも塾には行っておらず、通信教育によるタブレット学習だけです。このような状態で過ごしていて大丈夫でしょうか。
(仮名:佐藤さん)

新型コロナの影響による休校延長が4月中、またはゴールデンウィーク明けまで続くことで、子どもたちの学力に関して心配する保護者の方が増えてきています。筆者のところには連日たくさんの相談メールがきています。

4月7日現在、文部科学省によると、緊急事態宣言の対象となる7都府県“以外”では、公立小学校89%、公立中学校の78%が学校を再開するようです。学校が再開される地域とそうではない地域での格差は今後かなり広がることでしょう。

全国レベルでは学力格差が大きく広がる

先日テレビに出演する機会があり、次のような話をしました。

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「日本は教育分野においてはIT後進国で、このような非常事態のときに、他国のようにネット授業にすぐスイッチングできないという弱点があります。さらに自治体によっても対応は異なるため、全国レベルではネット授業ができる子とそうでない子で格差がかなり広がるでしょう」

つまり、学校が始まっている地域と始まらない地域、さらにはオンライン授業で対応できる学校と対応できない学校で大きく格差が広がるということです。このようなお話をすると、不安がますます増えるかもしれませんが、全国レベルでは学力格差はまず広がると考えていいでしょう。

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