「コミュ力の達人」の働き方と伝え方の極意 世界基準のビジネスコミュニケーションとは
上から目線ではなく対等目線が重要
ムーギー:伊藤さんは誰とのコミュニケーションでも、上下関係や肩書に関係なく、対等に接することを意識されているそうですね。伊藤さんが多くの人に支持される魅力の1つだと感じます。
伊藤:誰に対してもフラットに接したいということは、自分が大事にしている価値観ですね。それもあって、Yahoo!アカデミアの理念は、“Free, Flat, Fun” だと定義しています。つまり、どんな人でも対等に、自由に楽しく学ぼうということです。
ムーギー:伊藤さんの最新刊『やりたいことなんて、なくていい。』を拝読していても、決して上から目線ではなく、どうしたら相手の学びになるか、役に立てるかということを、つねにマインドセットされているのがわかります。
伊藤:私は以前はまったく仕事ができなくて、コミュニケーションがうまくいかない時期もありました。そういう低調なときは誰からも評価されずに、叩かれました。
でも今は、チャンスに恵まれて、活動の場が広がっています。そうすると、評価されたり、もてはやされたりするようなって。それはありがたいことではあるんですけど、そういう周囲の変化に戸惑うことがあるんですよね。
ムーギー:いわゆる「手のひら返し」のようなものですね。