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「コミュ力の達人」の働き方と伝え方の極意 世界基準のビジネスコミュニケーションとは

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  • ムーギー・キム 『最強の働き方』『一流の育て方』著者
  • 伊藤 羊一 武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長
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伊藤そう、自分にメリットがあるかどうかで人付き合いを考えたり、相手の立場や状況によって態度を変えたりする人っていますよね。誰でもそういう面はあると思うんですけど、自分はなるべく、誰に対してもフラットでいたいと思っています。

ムーギー損得勘定を抜きにして、相手に役立つことを考える。それが、長期的な人間関係やビジネスにつながるということは、業界に関係なく、成功している人が共通しておっしゃっていることですよね。

「お金に執着がない」理由

伊藤:ビジネスではもちろん、儲けなければいけないわけですけど、その先にお客様の笑顔があるからとか、幸せにつながるからとか、経済的な収益以外のことを想像して、意識するようになったことは、私のこれまでのキャリアからの学びですね。

ムーギー:伊藤さんはもともと、実家がお金持ちのお坊ちゃんだったんですか? 経済的に苦労したことがないから、お金に執着しないとか。

伊藤:いや、どちらかというと逆ですね。決して裕福ではなかったから、親には「額に汗して働きなさい」と言われていました。「ご飯は1粒も残さずに食べなさい」と言われたり、卵が10円安いからという理由で、隣町のスーパーまで買い物に行ったりもしていましたよ。

だから、お金儲けに興味がないというか、ビジネス感覚がないんですよ。とにかく、実直に働けという教育を受けてきたので。それでも、ビジネスでは結果を出さなくてはいけないから、収益を上げることは、お客様の笑顔や幸せにもつながるんだというふうに、考えていったわけですね。

ムーギー:『やりたいことなんて、なくていい。』の中で、担当されたマンションの新規融資案件を、必死の思いで成功させたエピソードが紹介されていましたよね。マンションが完成した後に、現地を訪れたとも。

伊藤:そうですね。融資のために奔走していたときは想像もつかなかったんですけど、分譲されたマンションに実際に行ってみたら、多くの人がそこで暮らしていることが実感できて。笑顔でマンションに入っていく家族を見たら、涙が止まらなくなりました。今思い出しても泣けてくるくらい、鮮明に覚えていますね。

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