さとり世代は「男」についてもあきらめている
経済不況を背景に、家庭における父親の権威も大きく低下しました。「男=しっかりした存在」という幻想から自由に育った彼女たちにとって、男性とはいつも対等に横にいるもので、取り立ててリードしてほしい存在ではないわけです。
これは言い換えれば、「何ごとにも多くを求めない」今の若い世代が、「古き良き日本≒男らしい強さ」なんてものにも、当然、期待を寄せていない(期待しているのは、今の40代以上だけ)ということでもあります。
そんな「イマドキの女の子・男の子」が古い体質のカイシャに入ったとき、そこではいったいどのような衝突が起きるでしょうか? 「おじさん」と「おばさん」たちが厳しく彼らを矯正するのか、はたまた、カイシャのほうが変革を余儀なくされるのか?
世代間ギャップも手伝って、複雑さを極めていく職場の男女関係。「この人は女だから」「この人は男だから」と、一枚岩で考えたほうがシンプルで楽チンでしょう。それでも、自分が理解しにくいものを拒絶するのではなく、多様性に慣れていく姿勢こそが、今後、どの職場でも重要になっていくのは、間違いないところでしょう。
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